電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士とは、設計図をもとに電気工事の施工計画を立案し、工事の工程管理、品質管理、原価管理、安全管理などの仕事を担います。

目次

  1. 電気工事施工管理技士の仕事内容
  2. 電気工事施工管理技士の仕事の面白さ
  3. 電気工事施工管理技士の大変なところ
  4. 電気工事施工管理技士の平均年収
  5. 電気工事施工管理技士の資格の種別
  6. 2級電気工事施工管理技士について
  7. 1級電気工事施工管理技士について
  8. 電気工事施工管理技士の将来性

電気工事施工管理技士の仕事内容

上記にも記載しましたが電気工事施工管理技士は、電気工事の施工計画の作成から工程管理、現場の安全管理など、電気工事現場の管理を担う仕事ですので、非常に責任の重い仕事です。ですので電気工事施工管理技士の資格を取得するのは誰でもすぐにできるものではなく、特定の受験条件があります。

また、資格試験内容も「電気工学」の基本から「電気法規」、「施工管理法」の専門知識の習得が必要になります。では、そのようなハイスキルが求められる電気工事施工管理技士の仕事の面白さや仕事の大変さ、そして得られる年収について詳しく見ていきましょう。

電気工事施工管理技士の仕事の面白さ

電気工事施工管理技士の仕事の面白さは、責任の範囲が広い分、自分の裁量で物事を進めていけることでしょう。また、自社の技術者や下請け業者との交渉など、コミュニケーションを生かす場面もあり、そういった面も仕事の楽しさの一部ではないかと思います。

ちなみにクライアントとの金銭的な交渉をしなければならないイメージが強く、それを嫌がる方もいますが、会社の規模によっては営業担当者が交渉してくれる為、心配する必要はありません。

電気工事施工管理技士の大変なところ

電気工事施工管理の仕事の大変なところは、まず書類作成があげられます。工事日誌、図面、工程表など、書類作成が苦にならない人であれば別にどうということではないのですが、現場の期間が長かった方の中には、それを苦痛に感じる方もいるそうです。ほかにあげるとすれば、クライアントや社内技術者、下請け業者との折衝でしょう。施工管理をする以上、コミュニケーションを避けては通れません。

電気工事施工管理技士の平均年収

参考例ですが、「電気工事士」の有資格者の方が「電気工事施工管理技士」の資格取得をすることで、月収1万円~1.5万円程度の手当がつきます。物足りなく感じるかもしれませんが、それは資格取得直後の話であり、そこから電気工事施工管理技士のキャリアを積んでいくことで年収500万円~700万円前後を狙うことができます。

電気工事施工管理技士の資格の種別

電気工事施工管理技士の資格は、1級と2級に分かれています。1級の方が難易度が高く、担当できる業務の範囲も広いです。以下では、それぞれの種別における業務範囲と合格率についてご紹介します。

2級電気工事施工管理技士について

2級電気工事施工管理技士は一般建設業の「専任技術者」か「主任技術者」になることができます。 ※一般建設業では電気工事を請け負う際の工事金額が3000万円を超えてはいけないことになっています。3000万円を超える場合は、特定建設業の許可が必要になります。

・2級電気工事施工管理「全国受験者の合格率」

2級電気工事施工管理技士の全国受験者の合格率は以下になります。
※令和3年度より学科・実地が第一次検定、第二次検定となりました。

2級電気工事施工管理技士の合格率
第一次検定 第二次検定
令和3年度 57.1% 50.4%
2級電気工事施工管理技士の合格率
学科 実地
令和2年度 58.5% 45.0%
令和元年度 56.1% 45.4%
平成30年 62.8% 43.2%
平成39年 62.8% 39.9%
※一般財団法人 建設業振興基金「施工管理技術検定」にて毎年発表される情報をもとに当社で集計

1級電気工事施工管理技士について

1級電気工事施工管理技士は、特定建設業の営業所毎に置くことが義務付けられている「専任技術者」、「主任技術者」、「監理技術者」になることができます。
また1級電気工事施工管理技士は2級電気工事施工管理技士よりも上位資格になるため、一般建設業の「専任技術者」、「主任技術者」になることもできます。 ※特定建設業の場合、電気工事の請負金額が3000万円以上でも受注することができます。

・1級電気工事施工管理「全国受験者の合格率」

1級電気工事施工管理技士の全国受験者の合格率は以下になります。
※令和3年度より学科・実地が第一次検定、第二次検定となりました。

1級電気工事施工管理技士の合格率
第一次検定 第二次検定
令和3年度 53.3% 58.8%
1級電気工事施工管理技士の合格率
学科 実地
令和2年度 38.1% 72.7%
令和元年度 40.7% 66.3%
平成30年 56.1% 73.7%
平成29年 48.0% 62.5%
※一般財団法人 建設業振興基金「施工管理技術検定」にて毎年発表される情報をもとに当社で集計

電気工事施工管理技士の将来性

今この業界はとにかく人手不足です。電気工事施工管理技士は、その人手不足の電気業界の中でも、特に人が足りていない職種なので、将来的にも重宝されることはまず間違いないでしょう。

また、近年はインターネットやオール電化住宅など、電気を使ったサービスの多様化が進んでおり、そのぶん電気設備も複雑化しています。複雑化した電気設備は、より厳しく工事内容をチェックする必要があり、電気工事施工管理技士の需要を高める要因のひとつとなっています。そうした背景から見ても、電気工事施工管理技士は将来性のある資格であると言えます。

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