▼用語詳細(電気工事用語集)
引外し
(ヒキハズシ)
引外しとは、遮断器の開放機構を作動させ、負荷電流を遮断するための電極開放動作を行うことを言います。

引外しには種類があります。
例えば、CT電流を使用し制御電源が不要な「電流引外し」やトリップ回路に制御電源を必要とする「電圧引外し」など。

「電流引外し」は「電圧引外し」と比較し、コストは安価だが信頼性が低い。
そのため、動作の確実性を求める場合は、電圧引外しを採用すると良いとされています。
制御電源を必要とするため、コストアップにつながるおそれもあるので、用途によって選定しなければいけません。

「コンデンサ引外し」という遮断器も存在しています。
引外し装置にコンデンサを内蔵させ、停電した状態でも、数十秒間であれば電源供給がなくても引外しができるという機能を持つ。

単線結線図では「CTD」と表現し、コンデンサトリップを略して「コントリ」と呼ぶこともあります。