▼用語詳細(電気工事用語集)
安全ブレーカー
(アンゼンブレーカー)
住宅用の分電盤(スイッチやヒューズをひとまとめに取り付けたもの)の中に入っており、ヒューズやコードが飛んでしまうことを防ぐ役目を担います。物によってはコード破損による事故防止に特化しているものもあります。

種類としては配線用遮断器に含まれており、その中でも「安全ブレーカー」と呼ばれているものは、10~30Aの電気が流れる回路を守るタイプのものを指しています。容量は通常の配線用遮断器よりも小さく、保護できるのは1.5kAまでとなっています。

これはあくまでも家の電気を守るものなので、これ以上の容量が欲しい場合は、汎用タイプの配線用遮断器を選びましょう。なお安全ブレーカーと配線用遮断器の違いは容量だけで、構造や機能はほぼ変わりません。

ただし安全ブレーカーには電圧を止める機能はなく、事前に警告をしてくれたり、サポートをしてくれることもないので、使い道はかなり限定されます。ですが通常のものよりも小型で安いという利点があります。

安全ブレーカーはヒューズと同様に、過剰な電流を止めることが出来ます。動きはヒューズに劣りますが、そのかわり何回でも繰り返して使えます。しかし漏電対策はされていないので、漏電を防ぐ機能が付いたものを選ぶか、漏電防止専用の機器を取り付ける必要があります。