▼用語詳細(電気工事用語集)
残置灯
(ザンチトウ)
残置灯とは、夜間など無人の状態でも防犯・保安の目的で点灯されている照明器具のこと。営業終了後の店舗や事務所、公園などで使用します。店舗や事務所の内部照明に残置灯を設けることで、暗がりを防止し防犯性を向上させます。

必要最低限の安全・防犯上の明かりを確保するのが目的のため、寿命が長く消費電力が小さな器具を使用します。蛍光灯やHID灯が使用されていましたが、現在は消費電力が極めて小さく長寿命なLED照明が利用されることが多くなっている。

「深夜にも点灯され、公衆のための照明用として使用される電灯」として認められたものも残置灯と呼びます。電力会社との公衆街路灯(交通信号機や市町村が公衆のために設置した街路灯。)の供給規定に定められています。使用する容量により、公衆街路灯Aと公衆街路灯Bの2種類の契約があります。

広告のための照明器具は残置灯として扱いません。あくまで安全や保安のための照明器具を残置灯として区分しています。広告照明は一般の電灯契約とし、残置灯は公衆街路灯契約を結ぶとコストメリットが大きくなります。