▼用語詳細(電気工事用語集)
グラフィックパネル
(グラフィックパネル)
グラフィックパネルとは、中央監視装置を構成する機器の1つ。
自動制御設備において設置される受変電設備の電力系統図や、空調設備・給排水設備などの系統図や配置図を、大きな画面上に表現しています。

パネルに表示ランプや計測器を組み込み、機器の運転状況や計測数値・故障個所等の状態を分かりやすく表示する装置です。

グラフィックパネルを設置することで、施設全体の設備系統がわかりやすくなり、各種監視警戒状況、故障発生状況、設備運転状況などをグラフィカルな地図版で確認・把握できるため、施設管理の品質向上を図ることができます。

来客者や見学者に対する施設案内や説明に対して、大きな訴求効果を与えるというメリットがあるが、監視装置と表示装置が別に必要となるため、コストがかかるというデメリットもある。

地図版は、アクリル板などに直接印刷する簡易方式のほか、アルミ板などに彫刻を施し、背面にLED電球を仕込む方式があります。

彫刻方式は高い視認性と意匠性を持っており、見栄えがいいというメリットがあるが、図面の書換えに伴うコストや納期が遅くなるなどの面で極めて不利となります。

監視機器の増加や変更があった場合、パネル画面を書き換えるためには新たに地図版を彫刻し、背面LEDの位置変更や内部配線の変更おを伴うため、大きなコストが発生してしまします。

このような手作りのパネルを使用せず、ソフト上で作成した監視画面を大型液晶ディスプレイに投影し、専用のアプリケーションや汎用のインターネットプラウザを用いて監視する方式が近年一般的となっており、従来のパネル作成と比べ、画面変更に際しても大きなコスト削減が行われています。

中央監視制御盤に組み込まれて利用されており、略してグラパネとも言われています。
最近はグラフィックパネルにかわり、パソコンを利用した監視装置が主流となっています。