▼用語詳細(電気工事用語集)
ワードレオナード制御
(ワードレオナードセイギョ)
ワードレオナード制御とは、設置する直流電動機ごとに、三相誘導電動機で駆動する直流発電機を設け、直流発電機の電圧を変化させることで速度制御する方式のことを指します。

1970年代から普及した制御方法であり、高度かつ精密な回転制御を行うことができる。
クレーンや高速エレベーターなど、電動機の高度な速度制御品質が求められる用途に適してるが、設備費は高価なものになっています。

可変な直流電源を用いて速度制御する方式は総じて「レオナード」と呼ばれており、応用したワードレオナード方式の他にも、回転機械を省略してメンテナンスを容易にした「静止レオナード方式」が開発されている。

技術はどんどん進化しており、直流発電機をサイリスタに置き換え、交流を直流に変換することでコストを低減させつつも、より高度な速度制御が可能な「サイリスタレオナード」なども開発されている。

現在では、インバーターを用いた可変電圧可変周波数(VVVF)による駆動装置に重ねて、制御には電動機の駆動に特化したCPUを組み合わせることで、機器の小型化・制御の高度化・省エネルギー性の追求が行われている最中である。