▼用語詳細(電気工事用語集)
防水コンセント
(ボウスイコンセント)
防水コンセントとは、屋外に設けることを目的に作られたコンセントのこと。
直接雨を受けても、コンセント内部やプラグ接続部に対して悪影響を及ぼさないように加工されています。

イルミネーションやイベント、草刈り機や高圧洗浄機など、屋外で使用する電気機器への電源供給用コンセントの1つです。

原則として、以下のような水の影響が考えられる場所に使用する。
■雨が直接当たる屋外
■強風時など雨が差し込むおそれのある軒下
■多量の水を使用する厨房内部 など


通常のコンセントは端子接続部が直接外側に露出しており、コンセントをそのまま差し込んで使用できるが、誰でも使用できてしまう危険性がある。

防水コンセントを直接施錠可能な製品はほとんどなく、分電盤に収容して施錠するか、電気自動車充電用のコンセントを使用するなどして、施錠対応を行うのが一般的です。

水の影響がある場所において防水性能のないコンセントを使用すると、プラグを接続する端子部分に雨(水)が侵入し、導通状態となって短絡事故を引き起こしたり、端子が劣化して絶縁性能が低下し、漏電の危険性が高くなるため避けなければならないので注意すること。

防水コンセントは、機器側のプラグを下方向から接続する仕組みとなっており、下方向から接続しただけでは、プラグ本体の重量によって抜けてしまうため、差し込んで回転させることでロックを掛けて固定する。

内線規程により、コンセントには接地端子または接地極を設けることが定められているため、接地極付きコンセントが標準化されています。

常時水を扱う厨房では、防水コンセントと防水プラグを組合わせることで、端子全体が防水される機構とするのが良いとされています。

防水コネクタを取り付けた専用の防水コンセントは、IP64~IP65ほどの高い防水性能を確保できるため、洗浄や消毒といった勢いのある水流(噴流)にも十分耐えられ、高い安全性が確保できる。


※防水の性能を示す数値は「IP(保護等級)」で示される。
IP(保護等級)とは、どれだけ細かな粉塵に対応できるか(防塵性能)、またどれだけ過酷な水の影響に耐えられるか(防水性能)を等級として示した指針のこと。