▼用語詳細(電気工事用語集)
短絡比
(タンラクヒ)
短絡比とは、同期発電機が定格速度・定格電圧・無負荷という条件で運転している際、三相短絡した場合の短絡電流と、同期機の定格電流の比のこと。同期インピーダンスが小さいほど、短絡電流が大きくなり、短絡比が大きくなります。

短絡比の大きさにより、呼ばれ方が異なります。詳細は以下の通り。

◎「鉄機械」:短絡比が大きな同期発電機…安定度が高いが、機器が大きく高価で効率が悪いという特徴があります。

◎「銅機械」:短絡比が小さな同期発電機…電圧変動が大きく不安定だが、機器が小さく安価で効率が良いという特徴があります。

ディーゼル発電機やガスタービン発電機は機器小型化を図るため、短絡比を0.6~0.8として設計されるが、内部リアクタンス増大や、電圧変動が大きくなるという問題が発生します。設計による工夫が要求されます。