▼用語詳細(電気工事用語集)
マイクロホン
(マイクロホン)
マイクロホンとは、音声などの音エネルギーを電気信号などの電気エネルギーに変換する装置のことを言います。

単に「マイク」という名称でも呼ばれる。
放送・拡声装置・テープレコーダーなどに使われ、放送設備に対して音声を入力する装置として、業務放送設備やPA装置・会議システムなど多様な活用法があります。

マイクロホンに音声を入力すると、音声信号は電気信号に変換されます。

変換した電気信号は小さく、そのままの大きさで建物全体に伝送するには足りないので、アンプ[アンプリファイアの略。小さな信号(音声や電波のような電気的に変化する信号。)を大きな信号に「増幅する装置」(または電子回路としての「増幅回路」)のことを指す。]を経由して信号を増幅します。

増幅した電気信号はスピーカーに送られ、音として再度変換されて音声が流れます。
マイクだけでなく、CGプレイヤーや有線放送チューナーなど複数の入力装置がある場合は、「マトリクスユニット」と呼ばれる「入力信号を優先制御する装置」を経由してスピーカーに伝送されます。

マイクロホンには、コンデンサマイクロホンと、ダイナミックマイクロホンがある。

コンデンサマイクロホンは周波数特性が良く、ピアノなど「繊細な音の集音」に適しているが、大音量や破裂音などで故障しやすく、マイクに電源が必要という欠点があります。

対してダイナミックマイクロホンは機械的振動や破裂音・大音響などに強く、湿気などにも耐える強度や、電源不要という利点があるが、音を拾うための感度が低く、集音レンジが小さいという欠点があります。

用途により使い分ける必要性があります。