▼用語詳細(電気工事用語集)
ループ受電方式
(ループジュデンホウシキ)
ループ受電方式とは、電力会社からの受電方式の1つ。
変電所と複数需要家(受電側)間の配電線をループ状(環状)に繋ぐ構成になっている。

需要家は、変電所からの給電を常時2回線(2経路)で受電することになるため、電力会社の片側系統が事故停電を起こしても、その回線を遮断することにより、もう片方の1回線から受電を継続し、健全な系統からの受電の継続を維持できる。


各需要家の受電設備は、ループを構成するための大規模設備が必要となり、かつ保護継電器や電路の監視を行わなければならないため、設備コストは1回線受電や2回線受電よりも過大となるという短所がある。

主に22kV~66kVでの特別高圧による配電網で使用されています。

ループ配電網には大規模需要家が多数接続されており、波及事故による影響は甚大となるため、その保護システムは大規模なものです。