▼用語詳細(電気工事用語集)
ロンワークス
(ロンワークス)
ロンワークス(LONWORKS)とは、電気設備や空調、照明などを、Lon-talkという通信プロトコルで制御や管理する中央監視システムの総称。ビル及び工場のオートメーション、ホームコントロール、電気・ガスのモニタリングなど幅広い分野で使われています。

建築設備分野においては、以下のようなものを監視・計測し、伝送するシステムを構築するために利用されています。

■ 照明の点灯や消灯の制御
■ 空調機や給排水ポンプ・インバーターの発停、
■ 温湿度管理
■ 流量管理
■ メーター類の計測情報 など

アメリカのECHELON社(エシェロン)で開発されたオープンシステム技術の1つで、同社がライセンスを無償許諾しているため、多くのメーカーで対応機器が開発され、市場に供給されています。オープンシステムを構築することで、ひとつのメーカーに縛られずシステムを接続可能となり、機器故障時の部品調達を容易にしたり、設計の柔軟性を高めることが可能とされています。

従来の自動制御では、DDC(ダイレクトデジタルコントローラー)にセンサーやリレー類を直接接続し、アナログ値による制御や計測を行っていたが、このアナログ情報を「ニューロンチップ」と呼ばれるLSIによって制御することで、異なるメーカーの部品を組み合わせた自動制御システムが構築できるようになっています。「メインバス」をBACnetなど情報系のネットワークで構築し、機器制御や計測を行う「フィールドバス」にLONWORKSやCC-LINKを用いる事が多い。

通信形態は「FTT-10A」と呼ばれる78kbpsの通信速度を持つシステムが一般的で、64ノード、4,096個という非常に多くのネットワーク変数を定義可能としている。Webブラウザによる設定ができるインターフェースユニットが一般的で、メンテナンス性も良い点が特徴の1つです。