▼用語詳細(電気工事用語集)
ライティングダクト
(ライティングダクト)
ライティングダクト(ライティングレール)とは、スポットライトなど差込形の照明器具やコンセントなどを接続できる溝形の配線器具のこと。

取り付けられる照明器具などは、ダクトの自由な位置に配置が可能です。

導体がダクト形状で収容されており、専用アダプタを使用することで、どの位置からでも電源を取り出すことができます。

自由に取り出し位置を変えられるよう、レール形状となっています。

主に照明器具の取付に使用され、スポットライトの位置を頻繁に変更することになる店舗照明で使用される事が多い。
ライティングダクトにはコンセントを接続することも可能だが、落下防止のため抜止コンセントを使用するのが必須であるので注意すること。

ライティングダクトにスポットライトを多数取付する場合、照明器具の重さによってダクト本体が落下するおそれがあるため、落下防止のため補強が必要となることがあります。
メーカーが提示している耐荷重以上の重量が掛からないよう台数を調整しなければいけません。

レール本体は直付タイプと埋込タイプがあり、レール本体の増移設が多い場合は直付が望ましいが、天井面をすっきりと見せたい場合は埋込を使用します。
ライティングレールは高さ19mm程度のため、9.5mmの天井ボード2枚貼りであれば同寸法で納められます。

ライティングダクトの支持方法(固定方法)などの施工方法には決まりがあり、次のようになります。

◎ライティングダクトの支持方法(固定方法)
ライティングダクトの支持点間距離(固定する間隔)は『2m以下』とすること。

◎ライティングダクトの終端部
ライティングダクトの終端部はエンドキャップで閉塞すること。(金属ダクトと同じ。)

◎ダクト開口部の向き
ライティングダクトを取り付けるときは、ダクトの『開口部が下向き』になるよう取り付けること。

ただし、簡易接触防護装置を施して、ダクトの内部にじんあい(ホコリとか)が入らないように取り付ける場合は、横向きにできます。

◎造営材を貫通してはいけない。
ライティングダクトで造営材(壁とか)を貫通してはいけません。