▼用語詳細(電気工事用語集)
フリッカ
(フリッカ)
フリッカとは、光の明暗によるちらつきや点滅の総称。アーク炉や溶接機など、瞬間的に大きな電力を必要とする変動負荷がある場合、その動作によって電圧が異常変動を引き起こし、電圧の影響を受けやすい照明などがちらつくことがあります。照明のほか、テレビ、コンピュータ・ディスプレイ等をちらつかせます。

これは電圧フリッカとして分類され、照明器具だけでなく電動機の回転速度が不安定となったり、電圧変動に敏感な制御機器の品質低下につながるため、避けるよう計画するといい。

電圧フリッカ抑制対策としては以下の通り。
■ 発生源側:緩衝リアクトルの設置・静止型無効電力補償装置(SVC)の設置・電気炉運転方法の改善等
■ 供給系統側:供給母線の短絡容量の増加・供給系統の分離・直列コンデンサの設置等

電圧に関するもののほか、自動火災報知設備を構成する機器の一つである「発信機」において、消火ポンプ運転中に表示灯を点滅させることもフリッカと呼びます。火災時に点滅機能付き誘導灯のランプを点滅させることもフリッカです。これらは、消防法によって規定されているので覚えておくと便利です。