▼用語詳細(電気工事用語集)
ケーブルヘッド
(ケーブルヘッド)
ケーブルヘッドとは、高圧ケーブルを高圧機器や受変電設備と接続するために端末処理を施した部分のことをさします。

構築するために、被覆を剥いだ高圧ケーブルに絶縁テープ(エフテープ)や半導電テープを巻いた構造となっており、分岐管を用いて、二又または三又に分岐します。

受変電設備を構成する需要部材の1つであり、略称として「CH」と表記されます。
配線図では「△」で表されます。

ケーブルヘッド内部に浸水すると絶縁破壊の原因となるため、屋外用では雨覆と呼ばれる笠をケーブルヘッドに設け、雨の侵入を防止します。
寒冷地では内部の浸水が凍結し、絶縁体などに機械的な損傷を与えることがあるため、特に注意が必要です。

ケーブルヘッドは接地線が取り付けられるようになっており、地絡継電器や地絡方向継電器の動作のためのシールド接地が可能です。

高圧ケーブルは被覆が剥がされると、電解の分布が大きく乱されて対電圧特性が劣化するため、遮蔽層の切断部分に遮蔽銅テープ・半導電性布テープを巻き付け、ストレスコーンを取り付けることで電界集中を防止します。

ケーブルヘッドは、電気力線を分散させることで絶縁破壊を防止するという重要な役割があります。