▼用語詳細(電気工事用語集)
平均照度
(ヘイキンショウド)
平均照度とは、光束法により、床や机上の水平面照度を測定・計算し、求めた照度の平均値の事を示す。
「平均水平照度」であり、均一な室内空間の明るさを示す指標として有効です。

平均照度による照度計算には、簡易手法で明るさを数値として評価できるという利点があるが、スポットライトなど局所的に対象物を照らす照明器具における照度算出には適していません。

屋内全般の照明における平均照度の算出に使用する計算式は以下の通り。

E = F×N×U×M / A

<補足>
F : ランプ光束(lm)、N : ランプ灯数、U : 照明率、
M : 保守率、A : 床面積(m2)

照度の値はランプ光束だけでなく、以下のものによっても大きく変化します。
◎室指数:室の形状や天井の高さによって変動するもの。
◎照明率:ランプが効率よく光を放出する形状になっているかを示すもの。
◎保守率:経年による汚れなどを考慮したもの。

執務空間など、椅子に座って作業する場所の平均照度は、作業面の高さを机の高さに指定できます。
一般的には85cmを作業面の高さとするが、和室などの座業の空間では、40cmを机の高さとして指定し、平均照度を算出します。